「入門 GIT」が神本である件。 git 利用者だけでなくすべての開発者が読むべき本

ども。自分のサイトを復旧させるのが面倒なため会社のブログに本のレビューまで乗せようという魂胆の村瀬です。

週末に「入門GIT」を読んだのですがこの本は git ユーザーはもちろんのことその他すべての開発者が必読の本だなぁと感じたので紹介しておきます。

この本です。

この本は現在の git の開発者でありメンテナーである濱野氏によって書かれた git の入門本です。

ただの入門本にあらず

しかし入門本だから最初はよくあるようなチュートリアルのような記事からはじまるのだろうと思っていると最初から面食らいます。 最初に書かれているのは git がどのようにデータを記録し、どのように履歴をたどれるようになっているかというまさに git 自体の基本が書かれているのです。

僕個人は二年近く git を使用してきているため自分の知識の確認のような感じで読み進められましたが、初めての方はすこしむずかしいかもしれません。しかし git をちゃんとつかおうとしたらここに書いてある概念は知っておかなければなりません。がんばりましょう。

バージョン管理を初めて使う人だけでなく、他のツールから git に移ろうとしている人も、この部分をしっかり読むと後々今使っているツールとの混乱がなくなるかと思います。

そして git の使い方の話

僕個人的には git はそこそこ使えているつもりでしたが、目から鱗の物が多くありました。

コミットやトピックブランチに関する間違った知識

この本を読んだ人たちからよく聞く感想ですが僕もそうでした。僕の今までのトピックブランチの使い方は完全に間違っていました。また、マナーの悪い横着なコミットも日常的にいっぱいしていました。ここに反省しお詫びします。

バージョン管理ツールの効果を最大限に発揮し、またストレスなく作業するためにはこうしたツールを使う上での作法があります。 この本にはこのようなコミットや、ブランチの切り方の作法も書かれています。

またこれを読むと従来の SVN などのツールではこうした作業ができないことにも気がつくでしょう。git は本当に素晴らしいツールです。

オープンソースコミュニティ

10章「パッチベースのワークフロー」では実際の Linux カーネルの開発の例をもとに、git をつかってパッチをやりとりする方法が書かれています。

gitの柔軟な使い方を学べると同時に、この章には、筆者の経験を通じたこのようなオープンソースコミュニティに貢献するためのノウハウがぎっしりつまっています。これはまさに必読!

まとめ

タイトルに入門とついているのは全部読むとわかりました。全部読んでも僕が知ってる git コマンドで出てこない物が多くあるからです。

しかしこの本には git の思想、構造、基本がギュッとつまっています。 これを読んだらあとはリファレンスを参照すれば十分に git を使いこなせるでしょう。そういう意味でこの本はまさに「入門GIT」なんですね!