この記事はTech KAYAC Advent Calendar 2024の10日目の記事です。
皆さん、2024も終わりますね。メリークリスマス。良いお年を!
「ぼくらの甲子園!ポケット 高校野球ゲーム」はご存知でしょうか? 略して「ぼくポケ」は、株式会社カヤックのソシャールゲームのオリジナルIPです。 来年をもってサービス終了させていただきますが、運営開始するからなんと長い10年間もサービスを提供しております。
その長い10年間の5分の1、ゲームの終盤に、私ikkakukuku、Unityエンジニアーとして勤めさせていただきました。 優秀な先輩たちから色々優しく教えていただいて、その短い間の中、この未熟者の私でもリーダーを託されてお役に立てて光栄でした。
自分には特有な要素やチャレンジがあると思うので、少し自分のことを書かせていただきたいと思います。 日本に来てから2年半になりまして、母国のインドネシアに大学通っていた時は日本でゲーム開発できることなど想像もできなかったです。 とにかくゲームにはハマってました。詰まらない授業中にはこっそりとゲームしてました。(よくない笑)
勉強中の日本語でコミュニケーションを取るのは勘違いでミスってやらかしたことなどもちろんありましたが、チームにいた時は1回もそれで責められたことがなくて、トラブルあったら全員が解決思考です。成長にばっちりな環境に恵まれただと日々仕事して感謝の気持ちで溢れています。
これから後述する記事はそのありがたい気持ちを自分ができること、実装、に注ぐ話です!
よろしければ読んでいただけたら幸いです。
TL;DR
デバッグツールを元にしたアバター編集機能をブラッシュアップしてゲームに組み込みました!
作ったもの: プロフィールカード機能
まずはできたものをご覧いただきたいと思います!
限られた時間と人手の中で作ったプロフィールカードです! プレイヤー様が頑張って集めたやきゅう道具、着せ替え、スタンプ、マイキャラ、とアニメーションを選択してmix-and-matchできて、 野球カードのようにアレンジして、思い出になるような一枚が撮れる機能です。
プロフィール機能を作ろうとしたきっかけ
プロフィールカードを作ろうと思った理由は、3つあります。
1. これまでに制作した綺麗な背景をプレイヤー様にもっと見せたい
大まかにUnityエンジニアの課題は2つに分かれています。改善と運営です。一時期、改善タスクが忙しくて運営に手が回らない時がありまして、その大変な中、UIデザイナーさんたち(ありがとうございます。)がチャレンジの気持ちでUnityも操作して、Unityエンジニアの運営タスクを軽くしていただいた事がありました。その運営タスクのものの中に、自分がいつも気になっていたことがあります。ガラポン(ガチャ)訴求一覧に、綺麗な背景が付いてるのに、ボタンやコピー文言でちょっとしか見えなかったことです。私が制作者でしたら、頑張って作った背景をもっとプレイヤー様に見ていただけたら嬉しいでしょうと勝手に思って、この画像が使える新機能を模索しました。
2. デバッグツールからのひらめき
- デバッグツールからのひらめき 新しい着せ替えややきゅう道具を作った時、グラフィッカーさん(ありがとうございます。)がデバッグツールを使って画像に問題がないとしっかり確認してからリリースします。このデバッグツールは作りが良くて、操作も快適です。一緒に仕事したことはなかったんですが、当時自分のメンターであったまーだーさん(ありがとうございます。)が作ったそうです。これをちょっとブラッシュアップすれば、プレイヤー様にも触っていただける楽しい機能としてリリースできるのではないかと思いました。
3. プレイヤー様の思い出になるものを作りたい
ゲームがサービス終了するということは、プレイヤー様(ありがとうございます!!)が毎日楽しんでログインして、チームメイトのみんなと話して、同じゴールを目指すことがなくなってしまいます。寂しいですよね。数年後にぼくポケのことを振り返って残っているのは、出会った仲間たちと頑張っていた思い出だと思います。それで、その思い出を豊かにする機能があればいいんじゃないかと思いました。個々の自分らしさをプロフィールカードで表して、「このように私を思い出に留めてください」とカード交換するような機能をイメージしました。
その他のチャレンジとありがとう
- 企画を提案するのが言わば未経験で、最初はまともな提案じゃなく、漠然としたものでしたが、担当のUIさん(ありがとうございます。)とPDさん(ありがとうございます。)と壁打ちして、より分かりやすい機能になりました。
- 開発期間が想定よりもかかってしまったので、次の配属先のチームのPDさん(ありがとうございます。)とぼくポケのPMさん(ありがとうございます。)と相談して、リリースできるようにチーム配置を調整していただきました。
- いつも雰囲気作りをしてくださるSNSチーム(ありがとうございます。)にこの機能を使ったプレイヤー様の投稿をピックアップしていただき嬉しいです。
- できれば、サーバーさん(ありがとうございます。)と連携して、編集したプロフィールカードをサーバーに保存してゲーム内で見せ合えるようにしたかったんですが、時間の制限で間に合わなかったです。
- この記事を訂正していただいた編集者たち、macopyさんとcommojunさん、(ありがとうございます。)にも感謝です。
結論
個人情報を守るためにここには載せないですが、SNSで「#ぼくポケ」を検索したらこの機能を楽しんでいただく方がいらっしゃいますので、やり甲斐があったと分かって喜んでおります。 作りたいものを作れたのが幸せですね。皆さんも自分ができることに「ありがとう」を込めてちょっとでも世界を明るくしましょう!