この記事は Tech KAYAC Advent Calendar 2021の5日目の記事です。
こんにちは、バックエンドエンジニアの @commojun です。昨年のアドベントカレンダーでは、6年続いているサービスのPerlのバージョンを5.16から5.30にアップデートさせようとしたときの話を書かせてもらってりしていました。 最近は、絶滅危惧種Perlエンジニアのために、#Perlから逃げるなというハッシュタグを流行らせたいなーと思っています。
愛されキャラとは
ところで皆さんの身の回りには、愛されキャラと呼ばれるような人はいるでしょうか?仕事場や学校など、身近に愛されキャラがいると、場の空気がとても良くなりますよね。そんな愛されキャラとはどんな特徴を持っているのでしょうか?
雑にググってみると、例えば以下のような特徴を持っていることがわかります。
- 人に優しい
- 素直
- 寛容
- たまに天然
弊社にも、近年稀に見るレベルの愛されキャラ、みやむーという社員がいました。彼は2019年に僕の後輩のサーバエンジニアとして入社してくれました。持ち前の人懐っこさですぐに組織に馴染んで、仕事もそつなくこなしながら活躍してくれました。しかし今年、多くの人に惜しまれながら、転職して旅立ってゆきました。素直で寛容で、たまに天然なところを見せる彼はまさに愛されキャラのお手本のような人物でした。
そんな愛されキャラがカヤックという会社に入社すると、いったいどのような現象が発生するのでしょうか?
絵文字が大量に発生する
多くの人に覚えられ、社内で有名になると、何気ない一挙手一投足ですら注目されるようになります。そして(なぜか)何かに付けて、彼のそうした様子や状態をあらわすSlack絵文字が次々と発生するようになりました。彼が退職するまでの2年半の間、実に270ものSlack絵文字が発生しました。
これらのうち、いくつかを紹介します。
カナリアみやむー
空気がこもっていることに誰よりも敏感で、彼の訴えがきっかけで部屋の換気を行うことが多かったため生まれました。
OJTみやむー
新卒2年目を迎え、OJT担当として後輩を迎えたときに生まれました。
たのむぞみやむー
だんだん頼られるようになったころ生まれました。
みやむーの退職を許すな
彼の退職が社員に知られた時、どこからともなく生まれました。最終出社日の直前には、この絵文字を利用したデモ行進がおこなわれたり、
消しゴムでリアルスタンプが作られたりしました。
退職後も使われ続ける
退職後も、本人が不在にも関わらずこれらのSlack絵文字が全然関係ないところで使われ続けています。人望が厚かったためか、彼の面影をSlack絵文字に求める人は多く居ます。
みやむーという現象
本人が退職し、不在となっても、みやむーはSlack絵文字という形で弊社に残り続けています。そしてそのSlack絵文字が未だに使われ続けているところを見るたびに、彼の面影を感じ、まだ一緒に仕事をしているような気分になります(※本人は転職先の会社で活躍しています)。そうしてSlack絵文字という形で弊社に在籍し続け、本人と会ったことのない新たな社員も、絵文字を通して彼と一緒に仕事をすることになります。
一人の人間としての社員という枠組みを超え、みやむーはミームとなりました。
最後に
もちろん、今回紹介した一連の絵文字は、彼本人の寛容さと周りをとりまく人物、カヤックという会社の風土が絶妙に噛み合ったからこそ生まれたものであり、受け取り手や人間関係によっては、むやみに絵文字を作ることで不快に感じるケースのほうがむしろ多いと思います。あくまで、同じ組織の仲間として互いの信頼と尊敬を前提として、どんなことも面白がってみるという会社の風土から発生した珍しい現象ということです。
皆さんの組織にも、独特のミームが発生したことはありますでしょうか?今回の記事は完全に内輪ネタでしたが、どんな内輪ネタが発生するのかを知ると、その組織の雰囲気を垣間見ることができるかも知れません。