最近iPhoneアプリのつくり方を勉強し始めました、nagataです。
突然ですが、皆さんはキーボード配列はどんなものをお使いでしょうか? Qwertyな方がほとんどだと思いますが、ぼくは半年ほど前からDvorak配列を使っています。
Dvorakって?
キーボード配列の一種です。 Qwertyよりも打ちやすい配列になっています。 作曲家のドヴォルザークと同じ綴りですが、 この場合は「ドヴォラック」と読みます。
ちなみに、こんな配列です。
何がうれしいの?
Dvorak配列を使うことの利点は、「打ちやすい」これに限ります。 先の図を見てもらうとわかるとおり、母音(aoeui)がすべて左手のホームポジションにあります。 特に日本語の場合は母音と子音が交互に現れることがほとんどなので、 左右の手を交互に使うことになり、非常に楽にタイプできます。
どうやって使うの?
Macの場合
はじめから配列設定が用意されているので、それを有効にするだけでOKです。
システム環境設定 > 言語とテキスト > 入力ソース
の一覧から「Dvorak」を選びましょう。 ちなみに、「Dvorak - Qwerty ⌘」を選べば、 Commandキーを伴うショートカットの場合はQwerty配列で使うことができます。 慣れ親しんだショートカットをそのまま使用したい場合はこちらを選びましょう。
Windowsの場合
Dvorak配列に切り替えるフリーソフトが公開されているので、これを使うのがいいと思います。 うにたの道具屋さんの「dvorak kr」がそれです。
MacのようにショートカットだけQwertyにしたい場合は、AutoHotKeyを使いましょう。 設定ファイルを公開されている方がいるので、そのまま使うか、カスタマイズして使うのがいいでしょう。
US QWERTY配列キーボードをDvorak化(Ctrl透過)
もっと使いやすく!
打ちやすくていい感じのDvorak配列ですが、これだけで満足してはプログラマー(?)の名が廃る! よりよい環境を求めてさらにキー配列をカスタマイズします。 カスタマイズ大好き。
MacならUkeleleを、 Windowsなら前述のAutoHotKeyを使うといいでしょう。
ちなみにぼくの設定はこちら。
Shiftを押したとき。
KとCを入れ替え、$と_を打ちやすい位置に持ってきた結果こんな感じになりました。 /がちょっと遠いのが難点ですが…。
デメリットは?
さて、適当に紹介してきましたが、もちろんデメリットもあります。 世の中なんでもトレードオフです。
学習コストが高い
これが一番のデメリットでしょう。 たいていの人が最初に触るのはQwerty配列のキーボード。 なんたって世の中のほぼすべてがこの配列ですから。 当然最初にタッチタイピングの練習をするのもこの配列になるでしょう。
なんにでも当てはまりますが、今までの癖や習慣を変えるのはなかなか難しいものです。 今でこそ支障なく快適タッチタイピング生活を送れていますが、 Dvorakに切り替えて1ヶ月くらいは1Key/secという初心者級のタイプ速度でした。 正直、めちゃくちゃストレスたまります。
(ちなみに、さっき計ったらDvorakで4.8key/sec、Qwertyで2.8key/secでした。むかしはQwertyで6.0key/secくらいあったんですが…)
自分のPC以外がまともに使えない
Dvorak配列に移行するとQwerty配列を忘れてしまいます。 それはもうびっくりするぐらいに。
まあ、他人のPCでがっつり作業をすることはそんなにない(と思う)のでそこまで問題ではないでしょう。
たまにQwertyで打つ練習をすればバイリンガルも可能ですし。
Vim使いにはつらいんじゃないかと予想
hjklがばらばらになっちゃいますからね。 ぼくはemacsを使っているのでそんなに違和感はないですが。
だいたいこんな感じでしょうか。
おわり
今のところ、自分以外にDvorak配列を使っている人を見たことがありません。 ネット上に解説ページがあるということは、いることにはいるんでしょうが…。