この記事は tech.kayac.com Advent Calendar 2013 23日目の記事です。
こんにちは!最近rubyを書かせていただいております@yumiyonです。
技術の話が続きましたので、今日は変わってSEO(Search Engine Optimization)の話をしたいと思います。
創ったサービスは、なるべくそのサービスに関連するクラスタの方々に知って使ってほしい . . . !
と思うのは世の常です。
というわけで、わたしが普段Webサービスを創るときにチェックしている「最低限」気にするべきSEOのチェックリストをご紹介いたします。(2013年12月現在時点での内部施策)
目次
- 検索エンジン向けのXMLサイトマップを作成する
- パンくずリストを作成する
- 狙いたいキーワードに沿った適切なページタイトルを設定する
- 1ページ1テーマを徹底する
- サイトの表示速度は最大限に高速化する
- 論理的に正しいHTML文書構造にする
- URLは1つに統一する
自分の創ったサービスにたどり着いて貰う為には
- 「ソーシャルメディア」で知ってもらう
- 「検索」で知ってもらう
という大きく分けて2つの方法が考えられます。
たとえ一時的にバズったとしても、その瞬間はある程度のアクセス数にはなりますが、継続的に新規ユーザーに流入してもらうためには「検索」で流入してもらう必要があります。そのためにSEOの中でもまずは基礎的な内部施策の話を7つほどします。
1. 検索エンジン向けのXMLサイトマップを作成する
検索で来てもらう時に最初にしなければいけない事は、検索エンジンに「インデックス」してもらうことです。そもそも検索結果に表示されなかったらわりと辛いです。
サイトマップ
サイトマップ(XMLサイトマップ)とは、簡単にいうと Google の通常のクロールでは検出できない可能性のある URL を含むサイト上のすべてのページを Google に知ってもらう手段のことです。
検索エンジンは通常、リンクを辿ってそこからURLのリストを見つけ出してくれますが、見つかりにくいものもあり(他のページからあまりリンクされていない場合など)上手くクロールされない可能性もあります。
そこで「sitemap.xml(クローラー向けのサイトマップ)」を作成してウェブマスターツールでアップしておくと、適切に評価してくれるようになります!
サイトマップを自動で創ってくれるツールもあるのでぜひご利用ください!
サイトマップを作成-自動生成ツール「sitemap.xml Editor」
作成したXMLサイトマップは、トップページと同階層に保存します。 あとはwebマスターツールからサイトマップの追加をして完了です。
ウェブマスター ツール - サイトマップの送信
googleの公式説明「サイトマップについて」
2. パンくずリストを作成する
昔から何かと大切といわれている「パンくずリスト」。
パンくずリストとは、ページ内で自分が今どのページにいるのかを表すナビゲーションの事ですが、適切なパンくずリストを配置することで、ユーザーにとってもクローラーにとっても親切になります。
家電 > 冷蔵庫 > 製品P
設置するメリット
- ユーザーがどの階層のどこのページにいるのかが瞬時にわかる
- 検索エンジンにサイトの階層構造やリンク構造を伝える事ができる
検索エンジンは「関連性のあるページからのリンク」をより高く評価すると言われています。 階層を構造化して下層ページを適切にカテゴリーで分ける事で、関連性のあるページをリンクで繋ぐ事ができます。
注意点
ただし、関連付けようとして階層をあまり深くしすぎると構造が深すぎるサイトを創ってしまいがちです。リンク構造を考えるとトップページから目的のページまでどれだけシンプルに到達できるかです。だいたい「3クリック以内」で到達できるようにしておくといいと思います。
マークアップ
階層を示しているので順序にも意味あるのだから ul じゃなくて、ol でマークアップするのが正しい!という話もありますが、詳細な答えは2013年現在は決まっていませんのでどちらでも大丈夫だとは思います。
3. 狙いたいキーワードに沿った適切なページタイトルを設定する
サイトへの流入はトップページからだけではなく、すべてのページから行うことが可能です。
一番狙いたいキーワードを決めて、不自然じゃない適切なページタイトルをつけると適切な人に伝わります。
例:バイトで狙いたい場合(社名だけだと何のサイトかわからない)
◯ バイトの求人情報!バイト探しに役立つモスエージェント
△ モスエージェント
そのページの「タイトル」がもっとも重要だといっても過言ではないので、しっかり時間かけてつくりあげましましょう。
狙いたいキーワード(知ってほしい人が検索しそうなキーワード)はタイトルタグに含めます。
4. 1ページ1テーマを徹底する
上記とも関連づいてきますが、たくさんのキーワードで訪れてほしいために、様々なテーマを設定してしまいがちなのが世の常です。
そのページで一体「何」がいいたいのか?をはっきりさせることが大切です。専門性を高くすることがそのサイトの価値を高めることにもつながります。
タイトルタグとは、そのコンテンツの最も重要な見出しとみなされます。
例:「飲食 バイト」「プログラミング バイト」で狙いたい場合
◯ : 飲食店のアルバイト/バイト募集情報〇〇エージェント プログラミングのアルバイト/バイト募集情報◯◯エージェント
× : 飲食店・プログラミング・デザイン・スポーツ・パソコンのアルバイト/バイト募集情報◯◯エージェント
現在は、基本的に「1つのページ」は「1つのテーマ」でやりましょう。
あげたいキーワードを何度もいれる行為は場合によってはペナルティになりますのでご注意を。
10個のキーワードで上位に表示してほしい!といった場合、それぞれのキーワードに沿ったページを10ページ作り、それぞれのページに対しSEO対策を実施することが重要です。
5. サイトの表示速度は最大限に高速化する
サイトの表示速度は高速なら高速なほどいいです。(ユーザーとしてもロードが遅いページは離脱率もたかまります)
- フロントエンド側での高速化
- バックエンド側での高速化
要するにソースコードをシンプルにして、速度をあげるということですね。 このあたりでチェックできたりもします。
6. 論理的に正しいHTML文書構造にする
W3Cに基づいた正しい文書構造で記述することは大切ですね。 タグをちゃんとした形で使用するということです!
論理的なHTML(文書構造)を意識してつくるWebデザイン(CSS)… とSEO
HTMLのアウトライン意識してますか? - QiitaのSEO事情(前編)
このあたりを読めばひと通りわかると思います。HTML5はまだ確定版が決まってませんが、とりあえずtitleとh1はちゃんと設定しておくとよいでしょう。
7. URLは1つに統一
忘れがちなのですが、ドメインの末尾の「/」があったりなかったりなど、同じコンテンツなのに複数のURLが創られていることがあります。
※複数のURL例
http://www.sample.com/ http://sample.com/
このURLは一見同じページに見えても、検索エンジンにとっては「全く別のページ」になります。
これは大問題で外部からの被リンクが分散してしまうし、複数のURLが存在していると「重複(複製コンテンツ)」になりマークされる可能性もあります。
このように2つに分かれてしまっている場合はリダイレクトして「統合」する必要があります。
詳細はこちらより
記事自体は2008年ですが、内容は2013年現在も変わっていないので大変参考になります。
301リダイレクトを使った「WWWあり」と「WWWなし」の統一
おまけ
技術と一緒でSEOは日々進化しています。
今回取り扱ったのは基礎的なところばかりでしたが、気にしているのとしていないのとでは色々変わってきますので何かの参考になればと思います。
特にGoogleが定期的に行う、パンダとペンギンアップデートなどのアップデート関連は気にしておくとよいかもしれません。 Google ウェブマスター向け公式ブログ
ただ絶対的なSEO施策みたいな裏ワザは存在せず、ユーザーのことを常に考えてコンテンツを改善していけば、それが一番良いSEOになるということです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
最後に
明日の担当は、人生の先輩である @takihito 様です!!