この記事は面白法人グループAdvent Calendar 2025 21日目の記事です。
こんにちは。GE事業部*1でUnityエンジニアをしているにーのです。
最近社内で唐突に産声をあげ、じわじわ熱を帯びてきている「3Dプリント大喜利」──。
なんだそれは...と思って見に来ていただいたあなたへ向けて、
今回はその魅力と実際に開催した時の様子を紹介させていただきます。
空前の3Dプリンターブーム
前提として現在社内ではGE事業部を中心に3Dプリンターを持っている人がどんどん増えています。
なぜなら、言葉巧みに3Dプリンターの魅力を刷り込ませてくる達人が事業部にいるからです。
僕もその話術に引っかかってしまった1人で、気がついたら会社で購入ボタンを押していました。
社内で1番人気の3Dプリンターは、界隈でも有名な入門向けコスパ最強のBambu Lab A1mini。
難しいセットアップは不要で届いたその日に印刷までできます。
モデリングができなくても、MakerWorldで無料公開されている3Dデータを出力するだけでも楽しめます。
3Dプリント大喜利って何?
そんな熱が高まっている中、slackに突如投稿された一文。

時々社内で普通の大喜利を開催することはあったので、それを3Dプリントでやっちゃおうという流れから着想したのでしょうか。
具体的に何をするのかというと、告知されたお題に対する回答を3Dプリンターで事前に印刷してきて当日に回答とともに見せ合うというもの。
フリップに絵や文字を書くのではなく、立体の造形物で回答するからこその解像度の高さやビジュアルのインパクトが伝わって面白い。大喜利力に加えて造形力が重要になりそうですね。
ただ、世の中便利になったものでAIの普及により造形のハードルもかなり下がりました。
複雑な造形はMeshyやHunyuan 3D Engineで出力してCADやBlenderに取り込み、編集で簡単な自作モデルと組み合わせることである程度なんとかなります。身内でワイワイするくらいならこれで十分ですね。
さぁ、準備は整ったので大喜利開始!
3Dプリント大喜利の様子
実は今回第2回目になるのですが、クリスマス間近だったためシーズンお題にさせていただきました。お題はこちら。
作るものの自由度が高く、紐を通す穴を付けるだけで用意できるという手軽さ重視で考えました。
今回の大喜利参加者は6名。さてどんな回答が集まったのか、順にご紹介していきます。
「どんなツリーでも『激安』にするオーナメント」
こんなにも輝いていてオーナメントとしてはマッチしているのになぜかチープさが強調されてしまう魔法の2文字「激安」。
そしてこの見慣れた安っぽいデザインは街がオシャレに身を包むクリスマスを見事に台無しにしてくれそうです。
「ヒトデのような星」
ツリーのてっぺんをよく見ると...ヒ..ヒトデ...??
星に擬態した姿で近くまでおびき寄せられてからその表面のブツブツを見て鳥肌が立つことでしょう。
てっぺんに配置してあることで、それ以外のすべての飾りも海産物に見えてくるような気がしてきます。
「タイムマシンでクリスマスを繰り返そうとしている」
毎日を楽しいクリスマスにするために何度も過去に戻っちゃったのでしょうか。
そんなことを繰り返してたらタイムパラドックスでクリスマスが壊れちゃうんじゃ...助けて青狸〜!
それにしてもグニャグニャした造形はどうやって作ったのか3Dモデリングの観点からも気になる作品ですね。
「クリスマス トォーナメント」
オーナメント...ォーナメント...トォーナメント。どうやらお題を見間違えてしまったみたいです...。
これまでと違うダジャレという方向性から回答を持ってきたところが大喜利らしくて最高ですね。
ちなみにこのトーナメント表はすべてお手製で取り外しまでできてしまうとのことで設計&モデリング力の高さが伺えます。
「URPに対応していない」
クリスマスよりもマテリアルが壊れてないか不安にさせられるこの濃いピンク...。
オーナメント自体のデザインはしっかりクリスマスしてるのに色だけでこんなに抱く感情が違うとは。
「エイリアンみたいなエイの干物」
最後に、僕が作ったのはエイの干物です。
ポイントは一見スタイリッシュな飾りとして溶け込んでいるように見えるけど、
よく見るとその不幸が詰まった顔でクリスマスを睨み続けているところでしょうか。
あとなんか臭そうなのもムードぶち壊せそうだなと。
最終結果
大喜利が終わったら最後に投票で1番良かった回答を選んで優勝者を決めるのですが、
僭越ながら優勝することができました。人生であまり優勝するという経験がなかったのでうれしいです。
ツリーに飾り付け
今回のお題はオーナメントということで、せっかく作ったんだからツリーに飾りつけたいですよね!
しかし残念ながらクリスマスツリーはなかったので、オフィスの一角にある植物に期間限定でぶら下げてみました。
通常の飾り付けと比較してみましょう。どうでしょうか?
最後に
参加者6名に加えて当日は観覧者にも来ていただけて会場は結構な盛り上がりになりました。
3Dプリンターを通してモデリングや印刷の技術も身につきながら大喜利力も鍛えられる3Dプリント大喜利、
皆さんもぜひ周りの方たちとやってみてはいかがでしょうか。
クリスマスが過ぎれば次は年末。第3回は「108回叩きたい除夜の〇〇」のお題で開催予定です。
*1:主にハイパーカジュアルなどのゲームを制作しているゲームエンタメ事業部